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土用の丑の日の“土用”って

土用の丑の日の土用を解説

今年の土用の丑の日に色んな事情が重なりうなぎの蒲焼を食べそこねたので、今更ながら

時期外れではあるが記しておこうと思いましたので、解説してみようと思います。

 

土用の丑の日といえばうなぎの蒲焼や梅干し、うどんなど「う」の付く食べ物を食べる日をイメージをされる方、多くいらっしゃることでしょう。

 

私も土用の丑の日といえば、夏場に「う」の付く食べ物を食べる日のみをつい何年か前までイメージしていました。

 

ある意味ではその通りなのですが、土用の丑の日の「土用」とは、立春立夏立秋立冬の季節の節目の日の直前の約18日間(1年に4回あるすべて)を土用と呼び、この期間中にある丑の日を土用の丑の日とよびますので、土用の丑の日イコールうなぎの蒲焼や梅干し、うどんなど「う」の付く食べる日だけ限定ではないのです。

 

ちなみに2021年(令和3年)今年の土用の丑の日は、6日あります。

土用の期間中に、十二支が廻るのですから1つの期間中に2回あることもあります。

 

「土用」とは土用の丑の日のみを指す言葉ではなく、しかも土用の期間中に2回あることもあるということをご理解いただけたところで、まず、押さえていただきたい「土用」について色々調べてみましたので、ここでは季節の節目といわれる時期の土用を取り上げてまとめたいと思います。

 

その立春立夏立秋立冬の季節の節目の日の直前の約18日間のことをそれぞれ「春土用」「夏土用」「秋土用」「冬土用」と呼びます。

 

また土用とは雑節(ざっせつ)のひとつで、季節の移り変わりを二十四節気(にじゅうしせっき)よりさらに的確につかむため、補助的に作られた日本独自の暦上で定めた期間となります。 

 

土用以外の雑節には皆さんよくご存知の「2月3日の節分」や「春と秋の彼岸」、「5月初めの八十八夜」などが代表的な雑節となります。

 

日本独自で暦上に作られたこの雑節は、古来から季節の変化を感覚的にも体感的にも感じる目安としてとても大切な役割を担ってきました。

 

本来の土用の起源とは中国から伝わった「陰陽五行思想」に由来しています。

 

陰陽五行思想を簡単に説明すると「万物は陽と陰の二つの気からできている陰陽思想と、木、火、土、金、水の5つの元素から成り立っている五行思想が融合した考え方」が陰陽五行思想となります。

 

日本の季節の春夏秋冬には前述通り、元素から成り立ったものとしての思想から、春は“木”、夏は“火”、秋は“金”、冬は、“水”と、“土”以外の元素が各季節に割り当てられました。

 

それでは割り当てられなかった「土」はというと、それぞれの季節の変わり目である「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の直前約18日の期間に割り当てられました。

 

季節の変わり目である土用の期間は”土の気が旺(さかん)になる”体調管理が必要な期間といわれ、このことを元々は「土旺用事(どおうようじ)」が土用の正式名称でしたが、一節ではこの「土旺用事」の旺と事の文字が省略されて「土用」というのが一般的になったといわれています。

 

夏土用だけが表舞台に残ったのか?

江戸時代の食生活は質素倹約がもてはやされていましたが、夏の土用の期間は暑中で体調を崩しやすい時期と重なるため、うなぎや梅干しといったスタミナ面からも体調を整える面からも年に4回ある土用の中で一般的な行事として浸透したことにあるといわれています。

 

夏土用は7月下旬から8月上旬頃の夏土用となりますので他の土用と比べて夏土用では、夏バテや熱中症に注意するようにとニュースなどでも多く取り上げていることを考慮していただければお判りの通り1年で最も身体の不調が出やすいため大切に扱われてきました。

 

おかげで一般的に広まりみなさんがご存知の夏土用「丑の日(うしのひ)」には「う」のつくものや、「黒いもの」を食べると良いとされ、皆さんにも広く浸透してています。

 

その他にも土用の虫干しや土用(梅)干しなどもこの時期にやると良いとされています。

 

四季それぞれの季節の変わり目でもある土用の期間は、体調を崩しやすかったり精神的にも不安定になりやすかったりするものなので、この時期を意識してゆっくりと過ごすのも良いのではないと思います。