手ぶらでキャンプからのキャンプ問題へ
手ぶらでキャンプの特集番組を先日見かけました。
ひと昔前までのキャンプといえば、道具も準備も工程が多く小さい子供連れは難しかったものですが、手ぶらでキャンプとはなんともうらやましいと拝見しました。
手軽にキャンプ出来るようになったことは、孫とのキャンプを手軽に楽しめるので長年キャンパーとして生息する身としましては大変ありがたいことなのですが、見るのがつらくなるニュースに最近、思った以上に出くわします。
以前からキャンプを題材にしたテレビなどのメディアが数多くとりあげていましたが、コロナ禍で他人との接触を避けることが出来るとキャンプを扱った新たなキャンプブームがきていますよね。
こと更に20~30代の若い世代の人が今回のブームに大きな影響を受けているような感じがします。
しかし同時にこのキャンプブームの陰でキャンプ場のゴミ置き場ではない所にゴミを放置したり、キャンプ場の近所にある一般の方向けお住まいの方々向けのゴミ集積場に勝手に放置したり、果てにはゴミを捨てる場所じゃない岩と岩の隙間などにも平気で放置するニュースをみかけるようになりました。
地面での直火やバーベキューコンロの使い捨てなどのマナーやルールを知らないのか、守らないのか本人の意識ははっきりしませんが、とにかく悪質なキャンパーが増加しているのは事実のようです。
基本的にはオートサイトでの直火を禁止している所は多いはずです。
なぜなら炭が燃え切らない状態でそのまま放置して帰ってしまった後、残り火に気が付かずがやけどしたりする人的な被害が考えられるためですので、直火の禁止箇所での直火については絶対にやめていただきたいものです。
直火がオッケーのところでも炭の持ち帰りの徹底をお願いします。
最近では「焚き逃げ」というワードがテレビに幾度となく報道されるほど話題になっていますよね。
キャンプ場の規約をしっかりと確認し周りの人がもしもやっていたとしても昔ならば親切のつもりで優しく教えてあげていましたが、この頃のマナーの悪いキャンパーに注意すると逆ギレされ怖かったので次回からは管理棟の職員さんに通報することにしました。
焚き火をする際は、地面に断熱シートを敷いてちゃんと焚き火台を置いて規約通りの対策をとりましょう。
また、使用した炭などを捨てる場所が施設側で用意されていない場合は、火消しツボを持参の上、自分が使用した全ての炭を持ちかえる対策をとりましょう。
〈火が点いたままの炭も持ち帰り可能な火消しツボ〉
〈着火と火消しが一体型の火消しツボ〉
その他にもしてはいけないことや避けるべきことは、キャンプには多々ありますが、どうしても守って楽しいキャンプを過ごせるようにお願いしたいことが何点かあります。
・強風時の焚き火の場所
山の天気は変わりやすいので状況により焚き火を辞めるという選択肢も持ち合わせ挑みましょう。
また、キャンプ場の区画によりテントと焚き火の間隔が保てないのであれば、焚き火オッケーだとしても焚き火をするのは諦めましょう。
・キャンプ場に生えている木を切る
キャンプ場に生えている木はキャンプ場の所有物ですから勝手に木を切るのは絶対にやめましょう。
枯れ木や枯葉を拾い着火で使う程度ならオッケーです。
それに切った木は生木ですので水分含んでいて煙をモウモウと上げるばかりでなかなかに燃えませんよ。
焚き火するには薪を購入してからと覚えていただきたいものです。
・車のエンジンを掛けたままの就寝
車中泊ブームはこの頃では定番となってきましたので、キャンプ道具のテーブルやターフなどを広げてもテントを立てることなく車で寝るというキャンパーも増えました。
それ自体に問題はありませんが、車のエンジンをかけたまま就寝するのは控えていただきたいです。
なぜなら夜は静寂に包まれるため想像以上にエンジン音は響いてますよ。
車中泊をするにしてもエンジンを切り車内で過ごす用意をしてキャンプを楽しんでいただきたいものです。
みんなで計画して楽しいはずのキャンプが、揉め事や苦情、自身の不始末により人に被害を与え、あまりにもひどい行動のときは退所を迫られたりしますよ。
みんなが気持ちよく楽しくキャンプを過ごし終えることができるようにするには、お互いの気配りと思いやりがなによりも大切だと思います。
夏のキャンプも良いですが、これからがキャンプの本番となります。
きちんとキャンプの計画を練り、楽しさ満載の思い出作りのため、これからもまだまだ頑張りたいと思います。