常備菜の保存方法とは
まとめ買いした旬の野菜を冷蔵庫のなかで傷ませていませんか?
せっかく旬の野菜をお安くまとめ買いしても使い切れなくて食べきれないうちに食材が傷んでしまい、捨てることになっては本当に勿体ないですよね。
食材が悪くなる前に正しく保存して、賢く長持ちさせ使い切るようにしましょう。
野菜が畑で植えられていた環境や野菜の畑での生育する向きに近づけた状態で保存すると鮮度が保たれ、おいしさが長持ちしますので、なるべく野菜に負荷や負担をかけない保存方法を心がけましょう。
《保存のポイント》
・葉付き野菜や根菜類などは乾燥すると、しなびてしまいますので冷蔵庫の野菜室などで保湿して保存するようにします。
・比較的低い温度を好まない丸ごとの野菜などの場合は、野菜室に入れることなく風通しのよい場所で新聞紙に包んで通気の良い麻袋やネット、ザルなどに入れ直射日光を避けて保存します。
・切った野菜は、ピッタリとラップで包み直接空気に触れないようにしてから冷蔵庫の野菜室に入れて保存します。
ポイントとしてあげるときりがないのですが、みなさんが普段から備えていらっしゃるであろう常備菜の保存方法についてまとめます。
また野菜によっては新鮮なうちに冷凍保存すると長持ちしますので、最適な保存方法で保存して使い切れるとよいですね。
青菜(ほうれん草や小松菜など)
【冷蔵庫で保存】
①青菜類は乾燥しやすい野菜ですので、水を湿らせた新聞紙やキッチンペーパーに包み、大きめのポリ袋に入れて口をしっかりと閉じます。
②野菜の根元を下にして育った環境に近付けた状態になるように立て冷蔵庫の野菜室に入れる。
・野菜が畑で植えられていた環境に近づけることで長もちします。
【冷凍して保存】
①熱湯に塩を入れて青菜を30秒ほどかために茹でたら水に取って冷まします。
手で軽くしぼり、3~4cm長さに切ります。
②ラップで包んでフリーザーパックに入れ冷凍庫で凍らせて保存します。
・冷凍した青菜を炒め物やお汁の具に使うときは溶かさないで凍ったまま料理に投入します。
・和え物などの料理に使うときは、レンジで解凍して水気をしぼり使います。
キャベツ
【冷蔵庫で保存】
キャベツを1個丸ごと保存する場合はラップで包むかポリ袋に入れ芯が下になるように冷蔵庫の野菜室に入れます。
・キャベツの芯をくり抜いて湿らせたキッチンペーパーを詰めておくとキャベツの乾燥を防ぐことになり長く保存できます。
詰めたキッチンペーパーが乾いたら新しいペーパーに替えて保存するようにしてください。
・半分などに切ったキャベツは、切り口をラップで包んで保存します。
かぼちゃ
【冷蔵庫で保存】
かぼちゃはワタや種をスプーンで取り除いき、切り口をラップで包んで冷蔵庫の野菜室で保存します。
【冷凍して保存】
①ワタと種をスプーンで取り除いてから一口大に切り分け、2分〜3分程度電子レンジ(600W)で加熱し冷まします。
②フリーザーパックに入れて冷凍庫で保存します。
・料理に使うときは凍ったまま汁物や煮物に投入してください。
・焼き物や炒め物に使う場合はレンジで解凍してから使いましょう。
じゃがいも・玉ねぎ
【涼しい場所で保存】
じゃがいもや玉ねぎは乾燥に強く水分が蒸発しにくい野菜なので、かごやザル、ネットなどで風通しのよく直射日光を避けた涼しい場所で常温保存します。
葉つき野菜
【冷蔵庫で保存】
大根やかぶなどの葉つき(根)野菜は根の部分と葉を切りわけてから、それぞれポリ袋に入れてしっかりと口をとじ野菜室で保存します。
・葉を切り分けないままにしておくと、葉が水分や養分を吸い取り続け、根の部分の乾燥が進み隙間や穴が開いてすかすかのスポンジ状になるので切り分けてから保存するようにしましょう。
青ネギ
【冷凍して保存】
①切る前にざっと洗って水気を切り小口切りにする。
②タッパーやフリーザーバッグなどで密閉して冷凍庫で保存します。
・使う分量を取り出して、冷凍のまま汁物や麺類の薬味として使います。
にんじん
【冷蔵庫で保存】
にんじんは1本ずつラップやポリ袋などで包み、にんじんの茎側が上になるように冷蔵庫の野菜室に立てて入れ保存します。
さつま芋
【涼しい場所で直射日光を避け保存】
さつまいもは低温障害を起こしやすく湿気に弱い野菜なので、基本的には新聞紙で包んで風通しのよい涼しい直射日光を避けた場所に置き常温保存します。
・ただし20℃を超えると発芽しますので、夏場などは電子レンジなどで加熱して冷ましてから、フリーザーバッグにいれてしっかりと空気を抜き冷凍保存します。
・料理に使うときは凍ったまま汁物や煮物に投入してください。
・焼き物や炒め物に使う場合はレンジで解凍して使う用途にサイズカットしてから使うか冷凍保存前に用途ごとのサイズにカットとしてから冷凍保存しておきましょう。
大量消費のためのテクニックとしての「保存方法」
このように野菜が持つ性質により保存方法は大きく変わります。
常温保存の方がよい野菜を冷蔵庫の野菜室など低い温度で保存すると低温障害を起こしまし、そうすると傷みが早く進んでしまいます。
また、前述でも述べましたが、野菜は畑で生育した環境に近い状態で保存しますと鮮度が保たれておいしさも格段に長持ちします。
どんな野菜でも旬で採れたてのものが一番おいしいものですが、野菜の日持ちや傷みの早さに少しでもストップをかけられるよう、それぞれにあった保存方法で保存し、まとめ買いの大量消費のためにもこれからも保存方法に気をつけながら、まだまだ色々と勉強しつつさらなる成長出来るように頑張りたいと思います。