さいきょうてつろうって・・・

春先ごろのお話しなので、少し前のことになります。

4歳を目前にした孫とお昼寝ドライブのため、車で走行中のことでした。
少し眠気を感じながらも、必死で寝るまいと闘っていた孫が、突然大声で、
「さいきょうてつろう〜」
と、叫びました。
私は何を言っているのか判らずキョトンとなりましたが、孫が眠そうな感じになってきたら、
「そうだね～」
と、眠気の邪魔しないように、同じ返事をするようにしているため、これで、この場もやり過ごそうとしました。
しかし、すぐさま、
「あっあっ、また、さいきょうてつろう〜、いっぱいおるねぇ〜」
「そうだね～」
このやり取りを何度か繰り返しました。

指さした先をよくよく見ると、男性を1枚に刷り込んだポスターがありました。
多分、“さいきょうてつろう”とは、ポスターのメガネの男性の名前だろうと思ったのですが・・・
はたして、本当に“さいきょうてつろう”？どんな漢字？と、モヤモヤしながらも、お昼寝ドライブはしばらく続き、孫が寝静まってから、ポスターを確認するため、車を走らせました。

ポスターのメガネの男性は、公明党副代表、総合選挙対策本部長、憲法調査会顧問、税制調査会顧問、広島県本部顧問の“さいきょうてつろう”さんではなく、“斉藤哲夫”さんと判明しました。

孫が通園している園の周囲のお散歩コースには、このポスターが、何か所か掲示があり、散歩中に
「この人だあれ?」
と、尋ねられたので、保育士さんが
「さいとうてつおさんよ」
と、言ったのを聞き間違え、
“さいきょうてつろう”が、大正解とされたようです。
何度か保育士さんが、訂正したものの、かたくなに誰一人認めることなく、それ以後、園児たちのちょっとしたブームになり、散歩中に“さいきょうてつろう”探しがゲーム化し、見つけると全員で大合唱する日々が続いているそうです。

私はというと、この聞き間違いからの言い間違いに、ドハマリし、思い込みって、ある意味最強じゃん!と今後を楽しみにしているのでした。