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コンプライアンス川柳

私が勤めている会社の親会社主催で、毎年グループ会社全体の恒例行事としてコンプライアンス川柳を募集します。

 

応募の対象者は全グループ会社の社員、派遣社員等を含む全ての非正規雇用者とその家族となっており、応募者全員に参加賞が配られ、優秀な作品には賞金も出ますので数多くの応募が毎年あるようです。

 

私は川柳を現在の会社に勤めるようになって、応募した事はありませんが作品づくりは何かしらあるごとに作成するよう割と自然となりました。 

 

おかげさまで毎年、何点か作りためています。

 

「川柳」とは、どういったものなのか?

 

「川柳」とは、五・七・五の語数で、詩を読むものです。


普段、喋ったり書いたりしている言葉で思った事や感じた事をほとんど縛りなく、そして自由に表現出来きる素晴らしさを兼ね備えています。

 

 川柳は俳句や短歌とは何がちがうのか?
 

日本には「川柳」の他に同じ様な語数で詠む「短歌」や「俳句」があります。

 

「短歌」は、“短”と言う漢字が使われていますが、五・七・五・七・七”の少し長い詩となります。

 

「俳句」は「川柳」と同じ”五・七・五”で詠みますが、必ず「季語」を入れるとか、「切字(キレジ)」と呼ばれる(〜や、〜かな、〜なり、〜けりなど)を使うとか、文語表現でないとならないなどのルールがあります。

 

そういった点からも「川柳」は、あまり縛りがないので普段の状態からの作品づくりが容易なのでお薦めです。


そうはいっても何を書いても良いという訳ではありません。

人の悪口や弱い立場の人をイジるようなものは、もちろん論外ですし、言葉じりだけ取っての”ごろ合わせ””だじゃれ”だけ目指したのでは、あまり良い作品になりません。


人としての最低限のルールを守って「川柳」を作る事で真の”ユーモア”と“センス”を身に付けて作品づくりを楽しみましょう。

 

上記の注意に重きをおいて言葉選びについて気をつけて作成しているつもりなのですが、ついつい悪口っぽくなってしまう事が多々あるため私はこれまで応募したことはありません。

 

応募の中の優秀で表彰される作品は、いつも素晴らしく同じ人間とは思えないほどの秀悦さにおどろかされます。

 

その年の流行りをうまく取り入れ綺麗にまとめたものや、韻を踏んだセンスの良い作品、悪口になりそうでならないギリギリのラインを攻めて笑いに置き換えたもの、自己や周りの人との「人となり」みたいなものを考えさせられる様なものなど様々な作品が毎年寄せられていて、いつも感銘を受けます。

 

五・七・五の短い言葉の中に、ここまで盛り込めるものなのかと、ある種の感動を覚える作品もあります。

 

川柳を作る上で、五・七・五のリズムと自分の思いをいかに伝えるかと言う表現力は、とても大事なことです。


”ユーモア”や”センス”なによりも”皆に共感される内容”をどう表現するのか?

 

習得する一番の近道は先輩たちの“良い川柳’’や面白い川柳’を色々と読むのが手っ取り早く、また新たな楽しみが増す良い方法だと思います。

 

川柳コンクールの中でニュースにも取り上げられるなど、最もポピュラーなのは「第一生命サラリーマン川柳」ではないでしょうか。

 

’共感を呼ぶ川柳’、“面白い川柳’のお手本として、長年続いている第一生命の「みんなのサラリーマン川柳 プロジェクト」の歴代1位作品では、その年の流行りまで読み取れるのでとても見応えあります。

https://event.dai-ichi-life.co.jp/company/senryu/archive/

 

そして、今年もやってきました我社のコンプライアンス強調月間なるものの行事の一環としてのコンプライアンス川柳。

 

詳しい募集要項が掲示板に掲示され、コンプライアンス川柳の募集の案内メールも届きました。

 

今年こそは応募できそうな作品が出来ていないだろうかと、つれづれ作りためた作品を眺めてみました。

 

ですが、その作品独特な背景が無いと成り立ちそうにない作品が多く、説明文が別途必要だという点で既に一般的ではないので応募対象から多数外れます。

 

そして残る大半は特定の上司の悪口混じりの作品や同僚のポンコツぶりを盛り込んだ悪意ある作品だったりと、悪口入っちゃってるっていう時点で、これまた応募対象から外していくと残りわずかとなりました。

 

残った川柳も応募するレベルではないので、残念ながら今年も応募する気にはなれずじまいです。

 

 

こうして今年もまた応募することなく締め切りを迎えることでしょう。

 

是非、来年は違った形でコンプライアンス川柳の締め切りを迎えられるように、頑張ろうと誓い黙々と作品づくりを続けていきたいと思います。