サバ飯とは、サバイバル飯のことでした
災害の被災について考える
つい先月のことですが長雨と集中豪雨により警戒情報や避難指示が連日出されるなど、災害を意識した日々にみまわれ改めて防災意識が高まったので、災害が発生した場合を想定してみました。
みなさんも想像してみてください。
家屋の倒壊や半壊などの被害により自宅での通常の暮らしを突然奪われ、避難所での生活を余儀なくされたり、衣食住のあらゆることを制限されることが起こるかもしれません。
そうなった場合の避難所生活では行政が備蓄している非常食であったり、おにぎりやお弁当、インスタント食品やお菓子などの簡易的な物資が避難者に配られる光景をみかけますよね。
大きな災害では長期間にわたり避難生活が余儀なくされることにもなったりするかもしれません。
被災直後の最悪な状態を想定した場合は、電源やガスといった熱源になるものが全くないという状況も想定できますね。
そこでサバイバル料理について調べてみました。
このことで初めてサバイバル料理(飯)が、サバ飯と呼ばれていることを知りました。
みなさんはご存知でしたか?
ネットサーフィンの最中たまに見かけていたサバ飯ですが、勝手に鯖料理を指していると思ってました。
お恥ずかしい限りです。
そんな時はサバ飯(サバイバル飯)を作る状況ではないことも想定できますので、被災直後は開封すればそのまま食べられるものを非常食としてある程度用意しておくとよいことはみなさんもご存知の通りだと思います。
その際にはできるだけ炭水化物のみなどにならないよう、また栄養的に偏らないように準備したいとも・・・
普段から食べ慣れている保存食を少し多めに買い置きして、消費したら一定の保存食として追加しながら確保する方法を「ローリングストック法」というそうです。
この非常食の備え方を推奨されています。
普段から保存食として備えておきながら消費しては補充しておく方法で、いざというときに賞味期限切れで困ったとか口に合わないといった困りごとなく安心して食べることができるからだそうです。
・飲料水 3日分(1人1日3リットルが目安)
・普段から飲み慣れている野菜のジュースなどビタミンが含まれる飲み物
・非常食 3日分の食料として、パックご飯(アルファ米は水が必要)、ビスケット、板チョコ、乾パン、魚や肉の缶詰、フルーツ缶、レトルト食品、羊羹など
ちなみにローリングストック法で、食べ物以外にもあると助かるものとしては下記となります。
・トイレットペーパー、ティッシュペーパー・マッチ、ろうそく・カセットコンロとカセットボンベ など
開封すれば食べられるものと並行して冷蔵庫や冷凍庫にある消費期限の短いものから先に食べるようにしたいものです。
被災から孤立状態が続き、水や熱源(ガス・水道など)が使えない状況も想定できますので、そういったライフラインがストップしていても使える熱源となる調理器具を用意しておきたいですね。
・カセットコンロとカセットボンベ
・七輪とライターなどの着火物や固形燃料
・アウトドア用の卓上コンロ
また、水が使えなくても手洗いの代用として使える物も今のご時世では活躍しそうですので少し多めに用意しておきましょう。
・おしぼりやウエットティッシュ
・手指の消毒液
・除菌スプレーやジェル
被災してから少し時間も経てば、少しづつ気持ち的にも身体的にも余裕ができるでしょうか。
そうなればバランスの良い食事を作れ体が欲してくる状況になれるかもしれません。
その際には出来るだけバランスの良い食事を心がけるようにできるとよいですよね。
ここでサバ飯の出番です。
さっそくサバ飯=サバイバル飯に挑戦してみました。
災害時でも役立つサバ飯について
サバ飯を作る大前提として一番必要な物は、
『高密度ポリエチレン』というポリ袋ということで即買いしました。
俗にいうシャカシャカのポリ袋のことです。
『高密度ポリエチレン』とは融点が110℃〜130℃なので熱湯に入れても比較的丈夫で災害時に色々な使用で役立ち重宝しますので、食品と併せて買い置きすることにしました。
さっそく白米を炊いてみました。
〈材料〉
米1:水1.1〜1.2の割合を用意
(1)米1:水1.1〜1.2の割合で、ポリ袋の中に米と水を入れます。
計量カップがなくてもポリ袋に入れた米よりも少し多めの水を入れれば、硬かったり柔らかかったりはしますが、米<水さえ守ればご飯は炊けます。
軽量カップ以外の器であっても上記の比率さえ気をつけて炊けば完璧です。
注意点としては、炊きムラを避けるため1袋に入れる分量は1合までで、たくさん炊きたい場合は袋の数を増やすとありました。
今回は自宅での試しのため、計量カップを使い1合炊きました。
(2)米と水を入れたポリ袋の空気をしっかりと抜きいて、袋の口をねじって上の方で縛ります。
空気が残っていると浮きと同じ状態となり袋が浮き火の通りにムラができてしまうそうなので、しっかり空気を抜きました。
(3)鍋底に皿や金網などを敷き7~8分目まで鍋に水を入れ、火を点ける前に(2)のポリ袋を鍋に入れます。
この時、鍋の縁にポリ袋が当たらないように気をつけて縛った口をしっかり立たせて火をつけます。
(4)強火で鍋が沸騰しから中火にして、25分で火を止め10分くらい蒸らしたら出来上がりです。
炊きあがった白米をふりかけだけで食べましたがとても美味しかったです。
今回、調理して食べてみて思いましたが袋の口を開けて炊いた袋のまま食べても良し、器に袋を置いて食べても器の汚れが少なくて済みますので、防災教室でもおっしゃってましたが片付けの観点からも本当に素晴らしいんですよね。
次はツナの野菜リゾットを作ってみました。
野菜ジュースはそのまま飲んでビタミンやミネラル、食物繊維などの不足しがちな栄養も含んでいますので被災時でも簡単に摂取できるだけでなく、スープやピラフなどにも活用できるので私は非常食として常時ストックしています。
今回はその野菜ジュースと炊いたパックご飯を使った野菜リゾットにしてみました。
炊いたパックご飯を使うので米を炊くより短時間で出来上がりました。
〈材料〉
野菜ジュース…1缶(190g)
レトルトご飯…200g
ツナ缶…1缶
(あれば粉チーズ…小さじ2)
塩、コショウ…適量
(1)ポリ袋に野菜ジュースとパックご飯、ツナ缶を缶汁ごとを入れて軽く手でもんでなじませます。
※ツナ缶の出汁は栄養豊富なので汁やオイルは全部入れるのをオススメします。
ただしオイルの場合は体調や好みにより調整してくださいね。
(2)空気を抜いて袋の口を閉じ、白米と同じ要領で湯せんしますが、今回は炊きあがったパックご飯を使っているので15分ほど温めたら蒸らし時間はとりませんでした。
(3)塩コショウで味を整えれば完成です。
有ればお好みで粉チーズをかけてお召し上がりください。
私はチーズ大好きなのでかけて食べました。
美味しかったです。
サバイバル飯とはいえ普段からやっていないと、非常時だからといってもすぐにはできないものだと思います。
まずは、自宅で何度か挑戦し感覚で覚え込むことも大切だと思います。
なにより防災時に役立つことがベストだと思いますのでサバ飯作りを体験してみて欲しいと思いますし、このことを通して被災時のあり方や献立、ひいては防災について考える良い機会になればと改めて思いました。
これを機会にサバ飯の素晴らしさをお伝えするべく、次回はサバ飯のおかずに挑戦してみたいと思っております。